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2007年10月10日 (水)

映画「椿三十郎」

推薦委員の仕事で映画「椿三十郎」の試写へ行ってきた。

久しぶりに日本人らしい娯楽大作が誕生した。言わずと知れた不朽の名作、故黒澤明監督の「椿三十郎」のリメイク版であるが、見事に現代の娯楽作品として蘇らせている。

冒頭、やはり過去の黒澤作品の「椿三十郎」のイメージが強く拭い去るまで少し時間がかかるが、次第に内容の面白さにぐいぐい引きずり込まれていく。脚本の面白さに忠実でありながら、現代的テイストをいれながら進めていく姿勢がやがてそれを払拭していく。

 演技陣では主演の織田裕二が椿三十郎を愛嬌と野性味を持って魅力的に演じ、宿敵室戸半兵衛役の豊川悦司も冷徹さの中に潜む牙のような鋭さを的確に表現していた。その他の中村玉緒、鈴木杏の親子コンビ、風間杜夫、小林稔侍、西岡徳馬のトリオ、松山ケンイチを始めとする若侍たちも適材適所にその個性を発揮している。

 21世紀の日本の娯楽作品として面白い作品である。