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2006年4月29日 (土)

映画「夢駆ける馬 ドリーマー」

 推薦委員の仕事で映画「夢駆ける馬 ドリーマー」を見てきた。 

 感動的な家族愛の物語だ。父と娘、妻と夫、祖父と息子。心がばらばらだった家族が馬に夢を駆ける事で取り戻していく。よくありがちなストーリーだが、実話が元になっているだけに映画の中を漂う情感が余計に涙を誘う。
 少女ケール役のダコタファニングは、心の機微を豊かな表情で見せ、父ベン・クレーン役のカーとラッセルは、失った家族への愛を取り戻していく心の描写を見事に演じていた。
 しっとりと心温まるこの作品は、家族が夢に向かって心を一つにする尊さを語る傑作である。

2006年4月28日 (金)

映画「ゆれる」

 推薦委員の仕事で映画「ゆれる」の試写へ行ってきた。

 人間の感情というのは、繊細でとても複雑なものだ。西川美和監督「ゆれる」は、その事を見事に違和感なく表現していた。
 物語の主人公猛と、その幼馴染智恵子と猛の兄稔と3人で行った渓谷で起きた事件。これが事件なのか、事故なのか、物語りが進むにつれわからなくなる。裁判制度が持つ盲点をスリリングに、そして、巧みに表現していく。途中、挿入される様々なカットが見るものに信じる土台を崩れさせて行く。見事な演出だ。
 配役も、主人公を何色にも染めるオダギノリジョーの透明な存在感は見るものをさりげなく挑発しくすぐる。また、兄の稔役の香川照之は人の良い笑顔の奥に見せる狂気を見事に演じきっている。映画の最後に見せる弟を許す表情には心が震えるものがあった。
 そのほかにも厳格な父親役の伊武雅刀、検察官役の木村祐一の存在感もいい。猛と共に奔走する弁護士役の蟹江敬三も人間臭さくていい。
 題名の「ゆれる」が様々な角度から意味を持ってくる作品である。

2006年4月27日 (木)

映画「バルトの楽園」

 推薦委員の仕事で映画「バルトの楽園」を見に行ってきた。

 とても感動的な作品だ。音楽は、国境を越え、時代を超え、空間を越える・・・。そんなことを改めて感じる作品である。
 前半、王道すぎる演出に臨場感と新鮮味を感じなかったが、物語が進むにつれて、真実のドラマが持つ力と力量のある演出にぐいぐいと引っ張られていった。特にドイツ人の父と日本人の母の間に生まれた混血児が出てくる辺りから内容が持つ深い力に心を奪われていく。
 日本人とドイツ人がお互いの絆を感じ、許しあう瞬間は、国境を超え深い感動を呼ぶ。ここに監督の力量と深い洞察力を感じた。
 演技陣は、松江という実在の収容所所長役を松平健が、懐の深い人物像を見事に表現し、ドイツ人の総督役のブルーノ・ガンツは、総督が持つ品格と尊厳がにじみ出ていた。そのほかにも、市原悦子、平田満、阿部寛らがしっかりと脇を支えていた。中でもドイツ人と日本人の混血児役の大後寿々花は可憐でもの悲しく輝いていた。
 劇場を出る頃には、第九のメロディーが頭の中をコダマし続ける・・・、そんな映画である。

2006年4月22日 (土)

HADOチャンネル

 今、HADOチャンネルというチャンネルを企画プロデュースしている。もうじき配信開始になるのだが、その番組を製作するにあたって様々な事を勉強している。

 「祈り」が湖の水の結晶を変える様子など、頭では、わかっていても実際に見ると、より理解が深まる。

 祈祷師がダムで祈りをささげて、数時間すると、ダムの様子が変わるのだ。澄んで来るのが映像を通して伝わってくる。映像は、特別な演出を加える事なく、実体をありのまま伝えてるだけに説得力を持って伝わってくる。

 この映像、とても見ごたえがあり、是非ともお勧めしたいコンテンツの一つである。そのほかにも、様々な講師陣の最新情報を随時アップしていく予定である。機会があったらご覧になる事をお勧めしたい。

2006年4月 7日 (金)

映画「間宮兄弟」

 推薦委員の仕事で、森田芳光監督「間宮兄弟」の試写会に行ってきた。森田芳光監督は、人間の奥に潜む動物的な滑稽さを描く天才である。生活音を巧みに使いながら、見る者を生活者の視点へと導き、可笑しさを誘う。

 内容は、どこにでもいそうな兄弟、「間宮兄弟」の日常生活を描いたものであるが、この「間宮兄弟」がまるで友人にでもなったかのように迫ってくるから不思議だ。この兄弟の家を訪ねてみたくなる、そんな感覚にさせられるのだ。これは、森田監督の演出と、兄弟役の佐々木蔵之助と塚地武雅の好演とスタッフワークによるものだ。「家族ゲーム」などの森田作品初期の作品を思い出させるものだった。

 共演の江尻エリカ、常盤貴子も胸をキュンとさせるような女性像を軽やかに演じている。劇場を出ると「間宮兄弟」に会いにでもいきたくなる・・・そんな映画である。

2006年4月 6日 (木)

映画「キャッチ ア ウェーブ」

 推薦委員の仕事で、映画「キャッチ ア ウェーブ」と言う作品の試写を見に行ってきた。前半、誇張しすぎる演技や演出に多少の違和感は感じたが、好感を持てる映画に仕上がっていた。

 内容は、サーフィンを通して少年が一夏で成長する物語りであるが、特筆すべきは、原作・脚本が現役高校生だということだ。とても真っ直ぐで、見ているこちらが恥ずかしくなるくらいの爽やかさがあった。それが、初々しく新鮮に伝わってきた。

 役者陣では、デュークというかつての名サーファー役の竹中直人が、原作者のあて書きとあって確かな存在感を示していた。主人公太陽役の三浦春馬、ヒロイン役の加藤ローサそれぞれ初々しさを出し、好演していた。

 「自然をリスペクトする」というサーファーの哲学は、現代という時代にあっても自然と向き合う中で生まれたとても好感の持てるテーマとして描かれている。

 この映画、4月29日からロードショーされる。

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